肛門科

お尻のお悩みのある方へ

お尻のお悩みのある方へ

肛門疾患の治療に長く関わってきて、がまんできないほど症状がひどくなってから病院へかけ込む人が多いように感じています。患者さんにうかがうと、「診察を受けるのが恥ずかしかった」という方が多く、「死ぬ病気じゃない」「すぐに手術されるかも」「痔の手術は痛いと聞いた」といった理由で受診をためらう方がたくさんいらっしゃいます。

肛門科の治療は、痛みが驚くほど少なくなっており、ほとんどが入院の必要なく、とてもきれいに治せるようになってきています。ですが、そのことをしっかりお伝えできていないことで、従来の「受診したら、長く入院して痛い手術を受けなければいけない」というイメージのまま長くつらい症状を我慢している方がいる現状はとても残念ですし、医師として申し訳なく思います。

当院は「肛門科」ではなく「肛門外科」と標榜していますが、これは厚生労働省の指導により、以前と規則が変わって「肛門科」と標榜できなくなったからです。「肛門外科」と名乗っていますが、決して治療はすべて手術というわけではありません。比較的症状の軽い段階で受診していただけたら、手術を避けた適切な治療ができる可能性も高くなります。

ほとんどの痔は種類にもよりますが、早期に治療を始めれば手術しないで治すことができます。また、もし手術となっても、日帰りで受けられて、お身体に負担が少なく、痛みをかなり軽減した治療法がいくつもあります。そして、恥ずかしがらず、少しでも症状があった段階で受診し、治療を受ければ、それだけ楽に治せることは言うまでもありません。

当院では肛門の三大疾患である、痔核(イボ痔)や痔ろう(あな痔)、裂肛(切れ痔)を中心に幅広い肛門疾患を診療しています。状態に合わせて投薬治療や手術治療など最適な治療をご提案し、納得いただいた上で治療を行っています。

また、当院ではデジタル肛門鏡を用いて診察しています。今までの通常の肛門鏡では医師が直接視診を行うのみでしたから、患者さんに説明するときの説得力が弱く、また、治療経過画像として改善した様子をお見せすることもできませんでした。デジタル化により、とてもわかりやすくご説明することが可能になり、改善の様子をご確認できるため、患者さまにも喜んでいただいています。

また、診察時に大きなモニターで観察できるようになったためより正確な診断を速く行えますし、より精度の高い治療が可能になりました。痔と間違えやすい症状の病気がいろいろありますし、また、痔と思い込んだことで直腸がんの診断が遅れることもあります。

確かに痔は良性疾患ですが、似た症状の病気にはできるだけ早く治療を受けるべきものがたくさんあります。まずはお気軽にご相談いただければと思います。

肛門の病気について

主な肛門の病気には、3大痔疾患である痔核(イボ痔)、痔ろう(あな痔)、裂肛(切れ痔)があります。痔は世界的にも非常にポピュラーな病気ですが、日本では患者数が多く、日本人の3人に1人は「自分は痔持ち」と自覚されていますし、病気としては虫歯に次ぐ第2位の国民病だと言われています。

種類にもよりますが、痔は早期に治療を始めた場合、ほとんどが手術を受けないで治すことができるとされています。思い切って早目に診察・診断・治療を受けましょう。
また、今まで私が手術してきた直腸がんの患者さまには、自分で痔だと判断して受診しなかったために診断が遅れた例がありました。痔のような症状があったらまず受診して正しい診断をうけることはとても重要です。「痔だから大丈夫」と決めつけないことが大事です。

診察について

当院で行う診療では、特に服を脱ぐ必要はありません。左肩を下にして横になる姿勢になっていただいて診察し、おしりはちょっと出せば大丈夫です。また、腰にはバスタオルをかけて、医師がそのタオルを必要な分だけめくって診察しています。

デジタル肛門鏡を採用しております

デジタル肛門鏡

当院では、正確な診療のために最新のデジタル肛門鏡を用いています。従来の肛門鏡では直接肉眼で観察していましたが、最新のデジタル肛門鏡では大きなモニターで観察できるため、短時間でより正確な診断が可能になりました。画像を記録できるため、治療後、改善した様子もはっきり確認していただけます。

診察では、肛門から直腸下部までを観察し、肛門以外の病気についても確認をしています。 通常、痛みはほとんどありませんが、裂肛(切れ痔)や膿瘍(膿がたまっている)の場合には、普段感じている痛みが診察の時に現れます。

治療の流れ

1問診

生活習慣や排便の具合、自覚症状といった現在の状態の他、既往症や現在治療中の病気の有無などを口頭にてお伺いします。

2視診

横向きで寝た状態になっていただき、肛門と肛門周辺の状態を目で見て観察します。お尻が見える程度に下着をおろすだけで十分ですので、服を脱ぐ必要はありません。

3指診

ゴム製の手袋をした指(通常は人差し指)を肛門から挿入して肛門の内部を触診することで、しこりやポリープの有無、肛門が狭くなっていないかなどを確認します。挿入する指には麻酔薬のゼリーを塗るので、通常痛みはほとんどありません。

4肛門鏡検査

肛門鏡と呼ばれる筒状の器具を肛門から挿入し、肛門を広げて肛門の内部を目で見て観察します。さらに、デジタル肛門鏡であれば、肛門の内部を画面に映し出してより正確に診断することもできます。

5直腸鏡検査

出血などの原因が肛門より奥にある場合、長さ15~20cmほどと肛門鏡よりも長い直腸鏡と呼ばれる筒状の器具を肛門から挿入し、直腸の内部を目で見て観察します。肛門鏡よりも細いので、通常痛みはほとんどありません。

6診断・説明

ここまでの診察や検査の結果を踏まえて医師が診断を下し、今後の治療方針をご説明します。

※症状や病気の種類によっては、さらに他の検査が必要になる場合もあります。

Tel.0480-91-1234
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