日帰り手術について

日帰り手術について

日帰り手術について

当院では、さまざまな肛門疾患の日帰り手術を行っています。「手術を受けたいと思っているが、どうしても入院できない…」というお忙しい方にもお勧めできます。重症の痔である場合には、入院して手術を受ける必要がありますが、それ以外の痔であれば、十分に日帰り手術が可能です。

一週間程度の入院(約10万円くらい)に比べ、日帰り手術は約3~4万円と費用が安く抑えられます。手術代金自体は変わりませんが、入院費用分安くなるとお考えください。

ただし、日帰り手術にはできないものもあります。可能なのは、侵襲の少ない手術に限定され、可能かどうかは診察が不可欠です。なお、日帰り手術の適応が難しく、入院治療が必要と判断した場合には、入院設備の整った病院をご紹介させて頂きます。

痔の手術に関して、「手術がすごく痛い」、「何週間も入院しなければならない」という誤解があるようですが、手術が必要な患者さんは1~2割程度ですし、ほとんどの場合、日帰り手術が可能です。早く治療を開始したら簡単な処置で済み、座薬や軟膏などお薬だけで治ることもよくあります。早期受診は痔を早く、確実に治す近道です。

日帰り手術のメリット

  1. 時間短縮
    手術を受けた当日の夕方にはご帰宅できますし、翌日からほとんど通常通りの生活が可能です。これまでの入院治療と比べると、大幅な時間短縮になります。
  2. ご自宅でリラックスして安静期間を過ごせます
    トイレや洗面、飲食などに余計な気を使う必要がなく、リラックスして過ごせます。
  3. 医療費削減
    手術の入院治療費で大きなウエイトを占める入院費が必要ないため、医療費を大幅に削減できます。
  4. 日常生活により早く戻れます

日帰り手術では、ほとんどが数日~1週間後には仕事に復帰可能です。症状や手術内容、お仕事によって必要な日数は変わってきます。

当院で対応している日帰り手術

  • イボ痔(内痔核・外痔核)
  • 切れ痔
  • 痔ろう
  • 血栓性外痔核
  • 肛門周囲膿瘍
  • 肛門ポリープ

など

日帰り手術の流れ

例として、肛門の日帰り手術の流れをご説明します。

手術前

事前に術式の説明を行います。採血などの検査を行うこともあります。

手術当日

事前にお渡しした下剤をご使用ください。
ご帰宅時にご自分で運転することはできませんので、ご来院の際は公共交通機関等を使っておいでください。

手術

手術室で、麻酔を行います。腹臥位(うつ伏せ)の状態で、仙骨麻酔と静脈麻酔を行います。ウトウトしている状態で手術を行いますが、呼吸や身体を動かすことは可能です。

手術後

手術が終わったら、リカバリールームで1時間ほどお休みいただきます。

説明

休憩後、全身状態をチェックし、問題がないようでしたら、手術内容や術後の注意点について、医師から説明を受けます。図などを使用しながらわかりやすくお伝えします。手術後は痛み止め、抗生物質、下剤などの薬を服用する必要がありますので、それについても説明を行います。

また、術後の通院についてや生活する上での注意点などもきめ細かくお伝えしています。

ご帰宅後~治療完了まで

日常生活の注意点

手術の翌日からデスクワークや家事は可能です。また、ウォーキング程度の軽い運動も構いません。
ただし、手術後約2週間は、激しい運動やいきむことは避けます。

通院

定期的に創部の確認や消毒のために通院が必要です。遠方の方には、地元の医療機関をご紹介しています。

創部について

術後2週間ほど経過した時点でほとんど気にならなくなり、1.5~2か月あたりで創部が治癒するのが目安です。

術後の注意点

定期的な受診が必要です。副作用が起こる可能性がありますので、医師の指示に従って外来受診してください。1週間後、2週間後、4週間後の3回の受診が目安です。

現れる可能性がある症状

  • 血圧低下・下腹部痛・嘔気など
  • 発熱。投与後2週間後までに現れることがありますが、一過性のものがほとんどです。
  • 肛門部の違和感。重い感じがすることがありますが、数日で治まります。
  • 治療した部分が硬くなる。ほとんどは自然に解消していきます。

気になる症状が現れた際には、すぐにご連絡いただき、診察を受けてください。
症状に応じて、投薬や処置を行います。

他の医療機関を受診された際に、ジオン注射の治療を受けた部位が硬くなっていると別の病気が疑われるケースがあります。ジオン注射の治療を受けたことを必ずお伝えください。

日常生活の注意

入浴

入浴

当日は入浴出来ませんが、翌日の診察後からは普通に入浴可能です。シャワーの場合は、当日でも構いません。

食事と飲酒

食事と飲酒
  • 脂っこい食事はしばらく控えます。
  • こしょう・唐辛子・わさびなどの香辛料やカレー・コーヒーなど、刺激物は3週間ほど控えます。
  • アルコール類に関しては、医師の許可が出るまでは禁酒です。
仕事

仕事
  • 仕事への復帰は翌日から可能です。
  • 重いものを持つなど肛門周辺に力が入ることは、2週間くらい避けるようにする必要があります。
その他

その他
  • 1週間ほど、自転車・オートバイ・自動車の運転を控えます。
  • いすに腰かける際には、深めに座るようにしましょう。
    また、座りっぱなしは負担がかかりますので、1時間したらいったん立ちあがって歩くようにするなどを心がけてください。
Tel.0480-91-1234
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